知識が増えれば旅の楽しみも増える!世界遺産検定2級合格への道
2019年3月、世界遺産検定2級に合格しました!!
実は社会人になって初めての資格取得。受験の理由は旅行好きだということに始まり、もっと現地のことを知っていればより面白くなるだろうな、と思ったからです。
ただ、不安だったのは、世界史や地理が苦手だったこと…今回は世界史・地理もろくに頭に入っていなかった私が、1発で世界遺産検定2級に合格した方法をまとめたいと思います。
1.勉強期間とテキスト
今回の勉強期間は5週間。試験日から約1ヵ月半前の申込み期限日に、滑り込みで申込みを完了し、その後テキスト等を揃えたため、勉強期間はきれいに5週間でした。
テキストは公式の教科書と過去問題集です。
2.勉強法について
勉強する際のポイントは3つ。
①基礎知識と日本の遺産を徹底的に頭に入れる
②テキストは何回も読む
③過去問題は4問全て解く(テキストの全読みが終わってなくても解く)
①基礎知識と日本の遺産を徹底的に頭に入れる
試験における各分野の配分は、次のとおりです。
「基礎知識」と「日本の遺産」に4割も割かれています。4割も!!
合格基準は6割なのでココを抑えることが合格のキモだと言っていいでしょう!
基礎知識とは、世界遺産がうまれた経緯や目的、登録基準など、世界遺産そのものについての基礎知識のこと。
分厚いテキストですが、この中のほんの一部を徹底的に勉強するだけで合格に近づきます。
登録基準は、単語1つで覚えるようにしました。
(ⅰ)創造 (ⅱ)文化交流 (ⅲ)独特な文明と時代
(ⅳ)建築・科学 (ⅴ)集落・環境利用 (ⅵ)その他諸々
(ⅶ)自然美 (ⅷ)地球の歴史 (ⅸ)生態系 (ⅹ)絶滅危惧
日本の遺産については、それぞれの登録基準を覚えることも大事ですが、登録基準に焦点をあてて覚える工夫もあると頭に入りやすいです。
例えば
・(ⅷ)を認められた遺産はない
・(ⅶ)といえば屋久島
・(ⅹ)といえば知床
・原爆ドームは(ⅵ)だけ
といった具合です。
②テキストは何回も読む
肝心の勉強法はというと、ひたすら読む!!
え・・・!?
読むだけ・・・!?
はい、読むだけです!!(キリッ!!)
まず、世界史・地理がきらいな人はカタカナが苦手です!(持論です!)
わたしがそうでした!!(キリッ!!)
カタカナ読みづらい症候群の人は、テキストを読むだけで精いっぱいです。
しかも、世界遺産は300もあるんだから1つ1つノートに書いて、自分で整理してたら途中で試験日が来てしまいます。(最初やりかけて早々に諦めました)
だから、慣れるためにもまず読め!!
そして、全部読み切ってなくても毎週過去問を解く!!間違えた箇所はテキストで復習する!!
その繰り返ししかありません。
少なくとも、基礎知識と日本の遺産に関しては3回以上読みましょう。
飽きずに読むために、1回目は何もせず読む、2回目は蛍光ペンを引きながら読む、3回目はチェックペンを引きながら読む、と工夫していました。
チェックペンは赤いシートでかぶせると黒く見える、というマジックペンみたいなものです。実際には赤いシートの出番はなかったです。
世界遺産については、2回読むので精一杯でした。
なんせ、文明やら宗教やら昔の帝国やら全然わからなかったから!!国ですら、聞いたことはあるけどどこにあるか不明なものもいっぱいでした。
具体的なことは後述しますが、他の資料やテレビ番組も見ながら勉強しました。
③過去問題は4問全て解く(テキストの全読みが終わってなくても解く)
過去問題は1冊全てやり切りますよ!
1冊で、4回分の過去問題を解くことができます。1回目は53点でしたが、4回目には73点と大幅アップ&合格圏内へ!!最高で85点採ることができました。
ポイントは、テキストの全読みが終わってなくても解くことです。
わたしは毎週末解くようにしていました。解くうちに、苦手なカタカナも身になり、問題のテイストなんかも勘付いたりするようになりました。
世界遺産のなかでも、世界で最初の世界遺産や文化的景観が認められた遺産についての出題は割と多い印象です。また、建築様式を問うものについても、写真が出てくるものが限られているように感じました。
3.参考資料
最新の世界遺産もさらっておくのがよいでしょう。特に近年では、2017年に「『神宿る国』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」が、2018年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が新しく世界遺産に登録されたので、ここからの試験も出題される可能性が高いです。
ちなみに、最新情報はテキストにのってません!わたしは日本ユネスコ協会連盟のHPで情報ゲットしていました。
それでも物足りないときは検索して情報ゲットしていましたよ。
そして、テキストだけじゃ不安な人におすすめの資料がこちらです(↓)
世界地図や世界史が頭に入らない人におすすめです。
文明や宗教、地層などのページがあり、テキストでは個々の情報だった内容が、この本で1つにまとまり、頭の整理が進みます。
「ローマ帝国やマウリヤ帝国の範囲ってなるほど、こんな感じね」とか「各宗教の聖地って世界地図でみるとこんな具合に位置してるのか」とか、見てるだけで面白い1冊です。
気晴らしにおすすめ テレビ番組「世界遺産」
Canonがスポンサーについてるだけあって、映像がとにかくきれい!!ナビゲーターは女優の杏さん。テキストだけだと字面だけになりがちですが、映像と相まって、より詳しく理解を深めることができます。
他に世界遺産関連で観ていたのは「世界 ふしぎ発見!」「ブラタモリ」「世界の果てまでイッテQ」でした。
4.世界遺産検定2級をとってよかったこと
一番よかったのは、これまで旅行先で得たことが、つながりを持って、改めて自分の知識として取得することができたこと。そして、今後旅行にいくときの楽しみが増えたことです。
これまで「世界遺産」ときいても「すごいなー」としか思ってなかったんですが(笑)、何がすごいのか、何が世界的に優れているのか、何が貴重なのかを学ぶことが単純に面白く感じました。
過去にみたことのある遺跡については、「えー!そんな大事なものやったん!?」「そんな事実が!?」なんて反省もしました。もちろん、行ったことがあるからこそ、「なるほどね~」と思うことも。
日本の遺産を学ぶことで、日本の魅力を見直すきっかけにもなりました。わたしは関西在住なので京都や奈良、和歌山と世界遺産に溢れていてそれが日常になっていたんですよね。「観光客めっちゃくるやん」としか思ってなかったのですが、京都の庭園にしても奈良の寺院にしても、歴史や文化的背景を理解すると、日本人の思想に基づいた趣や繊細さを感じるきっかけになりました。長崎の軍艦島や山口の反射炉など、急速な近代化を支えた産業遺産についての理解も深まりました。
1ヵ月ほどですが、学ぶ楽しみ、を実感できて楽しかったです。
1級も取りたいなーと思いつつ、2級よりはるかに多い勉強量に尻込みしているのでぼちぼち進めていきたいと思います。